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2006年 01月 01日
<監督:アレクサンダー・ペイン > =2002年 アメリカ=
<出演:ジャック・ニコルソン、キャシー・ベイツ> ■ストーリー 定年退職直後に、妻の死、娘の結婚、友の裏切りに直面した、シュミットの晩年の孤独、寂しさ、生きる意味を描く人間ドラマ。 退職の日、もう何もすることがなくデスクに座り時刻をただ見つめるシュミット。 時間きっかりに席を立ち一度だけ部屋を振り返って出てゆく・・・。 始まりのシーンから、なんとなくヨーロッパ映画の香りを感じた。 退職のパーティには、妻、友、部下、大勢の人々が集まり、仕事では大きな役にはつけなかったけれどきちんと仕事をした自負があり、いい人生だったと思うシュミット。 しかし、翌日からは何もすることがないのだった。 どこの国の人も同じ思いをしているのだなぁ。 会社勤めの起床時間に目を覚まし、朝食を食べると、もうやることがない。 テレビを見て過ごしてているうちに、ふと目に止まったチャリティ団体のCMに触発されて応募。援助する少年への自己紹介の手紙を書いているうちに、周囲への怒りがだんだん込み上げてくる。 ここのところがおかしくて、怒り爆発に唖然! 妻に不満がなさそうだったのに機関銃のように不満を少年の手紙に書き連ねる! 少年への自己紹介の手紙が思いっきり、愚痴!(笑 会社に問題がないか立ち寄るシュミット。部下からまだまだ教えて欲しいところがある。いつでも会社に来てくれという言葉を真に受けていったのだけど、そんなの社交辞令に決まってる。 シュミットは、何しに来たの?という対応を受け、自分が残していった書類が捨てられているところを見てしまう。 寂寥感を抱える直後、妻が急死してしまう。 娘はバカみたいな男と結婚しようとしていて気持ちが離れているし、一人ぼっちになってしまったシュミット。 友だけは気持ちを分ってくれたかのような言動をするが、実は昔、妻と不倫をしていたのだ。 みな口先だけ表面上の友人・知人でしかなかったことに気づく。 今までの人生は平凡だけど、いい人生ではなかったのか・・・。 自分は今まで何を築いてきたのか・・・。 シュミットさんの孤独感、寂しさがひしひしと感じてくる。 自分を頼る人もなく、頼れる人もいない人生。自分はいったい何をやっていたのか・・・。 あまりにもさびしすぎる。 この後、娘の結婚を手伝うために遠く離れたデンバーへ向かうのだけど、娘から断られ、仕方なしにキャンピングカーでひとりで旅に出る。 うらびれた風のジャック・ニコルソンがめちゃいい味でした。 少年への手紙は、時々真実、時々思いとは逆のことをいったりして見得をはったりしているところが、おもしろく味わい深い。 やはりバカとは結婚させられない! 旅の終わりにシュミットは、娘の結婚を阻止するためにデンバーへ向かいます。 ここに待ち受けているのが、バカの男の家族なのだけど、これがまた変わってる!(笑 キャシー・ベイツは後半の登場なのに存在感ありすぎますっ! って、ヌードにもびっくり@@ シュミットは結局阻止はせず祝福し、家路に戻ります。 帰宅すると、少年の団体からの手紙が届いてました。 少年は読み書きが出来ないので、代わりに団体の人が読んで聞かせていること、少年の様子が手紙に明記されており、少年が描いた絵を同封されていました。 シュミットは絵を開き、涙をこぼし続けます。そして映画が終わります。 あっけない終わり方にもうつるので賛否両論あるようだけど、わたしは無駄のないいい終わりだと思いました。 自分が困らない程度のお金を寄付して、散々愚痴やら見栄やら少年とは関係ない事柄をただただはけ口のようにして書いていたのに、少年は手紙が届くのを喜び、感謝していた・・・。 これが分っただけでも、誰からも頼られることのないシュミットには生きる希望が見つかったというものです。 地味めな映画だけど、とてもいい映画でした。 人気blogランキングへ
by tentententeko
| 2006-01-01 03:12
| あ行
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