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2004年 10月 11日
「過去のない男」 <監督:アキ・カウリスマキ> =2002年 フィンランド映画= <出演:マルック・ペルトラ、カティ・オウティネン> <2002・カンヌ国際映画祭グランプリ&主演女優賞受賞> 「人生は前にしか進まない」という言葉にハッとさせられた。 列車に乗ってヘルシンキにたどり着いた男は、暴漢に襲われて瀕死の重傷を負う。 一命はとりとめたが、男は記憶を一切なくしていた・・・。 重症の彼を看護してくれた湾岸のコンテナに住む一家、救世軍のイルマとの恋、人々の人情や支えによって、お金も身分も名前もない男は今ここからの場所で再生してゆく。 記憶喪失というと、自分の過去を探す話や、ミステリーのような話を想像してしまうが、この映画で過去は何も意味を持たない。 過去があろうとなかろうと、生きてゆかなくてはならない。 自分が今いる場所から人生の再スタートを送るほかない。 そこに焦点をあてていたことがとても新鮮で、名前すら持たない男が自分の人生を切り開いてゆく過程がとても愛おしく感じられた。 住居にするために汚いコンテナを借りて掃除をしている男の顔。 拾ってきたジュークボックスを修理する男の顔。 野菜を植えているときの男の顔・・・。 出がらしのティーパックをマッチ箱にしのばせレストランで店主の顔を伺いながら湯にティパックをこっそりひたす、悲しいまでの卑屈でみじめな男の顔つき・・etc。 そのどれもが愛おしく、ときに悲しく、強烈な印象を受けた。 再生の話とともに、弱肉強食の現代の社会や肩書き主義に疑問を呈している観もある。それによって失われた物、忘れ去られた物を男は手に入れたのだと思った。 人間はどんなにどん底な状態からでも這い上がれる力があり、そして時には脆く、あっけなく死を選ぶこともある。 だけどやはり人間は強く愛おしい。 その他の見所 ・クレイジーケンバンドの曲が挿入歌に使われてマス。 ・そしてもうひとつの見所は「ハンニバル」という名の犬。なぜ名前が「ハンニバル」なのかは、映画の中で分かります。(^m^) ハンニバルの存在がこの映画の中で一服の清涼剤のような役目を果たしています。 人気blogランキングへ
by tentententeko
| 2004-10-11 04:10
| アキ・カウリスマキ作品
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